トキ900形式30t積無がい車 [復元]

第二次世界大戦末期,主に石炭を大量輸送するために製造された戦時設計の無蓋車.資材節約のため3軸車とし,台枠などの設計強度も限界まで下げて作られている.
1959年までに全廃され消滅したと思われていたが,下回りだけながら浜松工場の構内作業用として残っていることがわかり,2000年に同工場で復元された.側構は下段3分割木製アオリ戸(h=1500mm).

走り装置=1段リンク式 ; 最高速度=65km/h ; 製造初年=1943,形式消滅年=調査中


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復元トキ900型(推定番号トキ4837) (東海旅客鉄道浜松工場にて 2000.8.5)
 

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トキ4837の走り装置
 

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トキ4837の復元銘板


(参考文献)
・ 横堀章一 「貨車の戦時設計」,日本機械学会論文集Vol.10,No.38-W(1944),pp38-46.
・ 中日新聞記事 「車軸3本無蓋貨車復元」,2000.8.4 中日新聞夕刊.



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